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〔出前講座〕                                                 出前講座TOP                                                                      

9月16日、流山北小学校で市民団体「温暖化防止ながれやま」を講師とした出前講座が行われました。出前講座は、市が温暖化防止ながれやまに委託して行う講座で、主に自治会や団体に出向いて行っていますが、流山北小学校4年生の総合学習のテーマが「流山市の環境」であったことから、学校からの依頼を受けて今回の出前講座が実現しました。

   講座は、同小の集会室で4年生152人を対象に温暖化防止ながれやまの4人の講師がリレー方式で行いました。メインの講義は馬渡敏隆さんを講師とした「ゴーヤカーテンから環境を考える」です。流山北小学校では、毎年ゴーヤのカーテンに取り組んでいますが、今年は種からのゴーヤ作りに挑戦したとのこと。一般的に種からの育成は難しいと言われますが、立派なカーテンができたそうです。

   馬渡さんは、ゴーヤカーテン作りと冷房の使い方から、節電、地球温暖化防止へとつなげて話をしました。サーモグラフィを使ってゴーヤカーテンがある家と無い家の壁の表面温度の差を紹介すると、赤や黄色が中心のカーテンが無い家に比べ、カーテンのある家は青が中心と明らかに温度が低いことが分かり、子どもたちからは「オーッ!」と声が上がりました。馬渡さんの話では、冷房を使った時の室外機の排気は40度近いそうで、できるだけエアコンに頼らず、緑の力で涼しくすることが大事とのことです。

   給食にゴーヤを使ったメニューを出したこともあるという同小学校。ゴーヤ料理というと苦いイメージで子どもたちからは敬遠されるケースも多いようですが、「ゴーヤを食べるのが好きですか?」の質問には半分くらいのお子さんが「好き」と答え、中には、「あの苦みがおいしい」という大人びた子もいました。また、逆に子どもたちからは植物が二酸化炭素を吸って酸素を作る光合成の仕組みなど色々な質問が出されました。


続く3人の講師からのミニ講義では、平手彰さん、春田育男さん、板倉正さんが、それぞれ森の働きやエネルギー使用を減らしていく暮らし方についての講義を行いました。森の働きの話では、流山北小学校の敷地全体を森にしても80人が出す二酸化炭素を吸収するくらいにしかならず、人間を含む生き物が生きていくためにはたくさんの植物の力が必要なのと同時に、電気やガソリンなどの使用による新たに出される二酸化炭素を減らすための工夫も必要とのことでした。流山北小学校では、11月にも地域の団体を講師にした環境授業を予定しており、地域との連携にも力を入れているそうです。

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