〔市民環境講座〕 H25年度市民環境講座
6月1日(日曜)、生涯学習センターでが行われました。市民環境講座は市が「温暖化防止ながれやま」に委託して実施している事業で、第1回は「セントラルパーク★フェスタ2014」の会場内で実施されました。太陽熱温水器キットの工作教室のほか、屋外では太陽エネルギーを実感できる様々な展示も行われました。
大ギャラリー内で行われた太陽熱温水器の工作教室は小学生の児童を対象に募集を行い、当日は午前・午後の2回の講座に70人の親子が参加しました。温水器のキットは本物の太陽熱温水器と同じ仕組みを利用した模型で、水を入れて太陽の光を当てておくと集熱板の効果により実際にお湯を作ることができます。参加した児童たちは用意されたキットを袋から取り出し、スタッフの指示に従ってはさみやセロテープを使って温水器を作ります。むずかしい部分は保護者やスタッフの手を借りながら、楽しそうに取り組んでいました。
約30分かけて温水器が完成すると、太陽の光に当てておくためにそれを持って屋外に移動します。当日は雲ひとつない快晴で、気温は30度以上の猛暑と、まさに「太陽熱日和」でした。児童たちは自分で作った温水器に水を入れ、太陽が照りつける日なたに設置しました。後で比較をするために水の温度を計り、一旦工作をしていた場所に戻ります。
温水器を外に置いている間、地球温暖化や太陽エネルギーの大切さがわかる紙芝居が行われました。児童たちは紙芝居をする温暖化防止ながれやまの石垣さんの周りに集まり、主人公である「ひろくん」と一緒に、世界各地で異常気象が起きていること、それは地球温暖化が原因のひとつであること、太陽エネルギーの活用が地球温暖化の防止につながることを学びました。
紙芝居で太陽エネルギーの大切さを学んだあとは、いよいよ温水器キットを置いていた屋外に移動し、水の温度がどれくらい上がったかを計ります。置いていた時間が約20分と短かったものの、児童たちの温水器の水は約25度だったものが平均して7度くらい温度が上昇していました。「すごい上がった!」という声や「もっと上がるかと思った」といった声が上がりましたが、事前に1時間以上設置していたスタッフの温水器は46度まで温度が上昇し、触ると熱く感じるぐらいのお湯になっていました。児童たちはキットと温度計を持ち帰り、工作教室は終了となりました。
屋外では太陽光で動く噴水、ラジオ、おもちゃ等が展示され、来場した子どもたちは普段あまり見ることのない太陽光パネルに興味津々でした。パネルへの光を遮るとそれぞれの動作が止まる様子を見て、子どもたちは太陽光発電の仕組みを理解できたようでした。また、太陽の光だけで調理ができるソーラークッカーも展示され、電気やガスを使わずに作ったポップコーンが振る舞われました。他にも自転車型の発電機を使った人力発電体験もあり、重いペダルを必死に手でこぐお子さんに「電球を一個発電するのも大変だね~」と親御さんも声をかけていました。
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