平成29年2月4日（土曜日）、生涯学習センター（流山エルズ）で第4回市民環境講座「みんなで考えよう! 地球温暖化～命を守るための気象情報～」が行われ、230人の参加者でホールがいっぱいになりました。今回、講師に招いたのは、昨年度までNHKの気象情報を担当し、4月からはフジテレビ「直撃LIVEグッディ!」で活躍する気象キャスター・寺川奈津美さんです。寺川さんは、気象予報士の資格に加え防災士の資格も持ち、気象災害により被害を受けた各地を取材した経験から、地球温暖化と気象災害、また気象災害から身を守るための対策などについて講演いただきました。

　　講演では、地球温暖化の基本的な話から竜巻や大雪などさまざまな気象災害での現場の声を、寺川さんの分かりやすい口調で語っていただきました。平成25年に埼玉県越谷市から野田市にかけて発生した竜巻も取材したという話に、参加者のお子さんから「面白かった。竜巻を見たら1階に逃げるようにします」との声が聞かれました。寺川さんは、気象予報士として被害を少しでも軽減する、人の命を守る情報を伝えていきたい、そのためにも皆さんの普段からの備え「自助」が重要だと話してくださいました。

　
　また今回の講演に先立ち、寺川さんと井崎市長、また平成24年に環境大臣政務官を努めた齋藤健農林水産副大臣の3人に「流山クールチョイス宣言」をしていただきました。「クールチョイス」は国が提唱する地球温暖化対策の国民運動で、日本の優れた技術を生かして日常生活のさまざまな面で持続可能な未来につながる選択をしていこうというものです。「流山クールチョイス宣言」は、この運動を広げるため今回の講座を始めとして多くの市民の皆さんにもご参加いただく予定です。

　　
　緑のシールにそれぞれのクールチョイス宣言、寺川さんは「エアコン省エネ!」、井崎市長は「節電、グリーンカーテン」、齋藤副大臣は「地産地消!」と記入し、枝のイラストが描かれた大型パネルに貼りました。このパネルは会場に3枚設置され、休憩時間に参加者の皆さんにも貼っていただいたところ146枚の宣言が集まり緑の宣言ツリーになりました。中には「夫がつけた電気を消して歩くこと」など面白い宣言をしてくださった方もいらっしゃいました。パネルは今後も環境イベントなどで使用していく予定ですので、見かけたらぜひ宣言に参加してください。

　　
　第2部の講演終了時には寺川さんの著書「はれますように～未来はきっと変えられる～」の抽選会も行われ、ご本人から当選番号を呼ばれた10人は壇上でシールに書いたクールチョイス宣言を発表し著書を受け取りました。また、講演後のホワイエでの著書販売では、お子さんからの質問やサインの求めに笑顔で応じる寺川さんの姿がありました。気象予報士になるまでにたくさんの挫折を経験したという寺川さん。塾講師の経験もあり子どもが好きだそうで、気象予報士を目指しているというお子さんを笑顔で激励していました。